桜咲くブログ
仁③~農民が製作した解体人形~ (2014/12/26)
江戸から百五十キロほど離れた信濃国田口村(現.長野県佐久市)の農民、小林文素さんが文政四年(1821年)から翌年にかけて製作した人体模型です。
伸長54cmほどで、材料は和紙と桐材と針金で、臓器をとりはずして人体内部構造を観臓できるようになっています。
一体で男女の生殖器も交換できて、子宮内には出産間近の胎児模型も入っているという代物です。
今から193年前に、しかも医師ではなく農民がこれほどまでに精密な人形を作っているんだから驚きですね!!
「医範提綱(いはんていこう)」「解臓図賦(かいぞうずふ)」「解屍編(かいしへん)」の3冊の解剖関係書を読み、3ヵ月で完成させたらしいです。
田舎農民の人体を見る目は肥えていたって事ですかΣ(‘Д’)
小峰?
2014年12月26日 9:43 AM | カテゴリー: 桜咲くブログ